スポーツカーコンプリートカタログ
HONDA CIVIC TYPE R (EP3)
ホンダ シビック タイプR(EP3)
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生産期間
2001~2005
英国生まれのジャパニーズホットハッチ
サーキット走行も視野に入れたシビックのスポーツモデル「タイプR」は、2001年10月に2代目へと進化した。ベースとなるのは7代目シビックだが、新型は日本に未導入の3ドアボディを採用し、生産は英国スウィンドン工場で行われることになったことがトピックだ。ベース車の7代目シビックは低車高な先代から一変し、全高が1495mmというスペース重視のハッチバックになった。2代目タイプRは見かけこそミニバン的だが、中身は先代に劣らずスパルタンなクルマなのは変わらない。エクステリアは、専用の前後バンパー、大型リヤスポイラーが装着され、タイプR伝統のホワイト色17インチアルミホイールを採用する。ボディ骨格の60%に高張力鋼板を使用し、さらに前後ストラットタワーバーやパフォーマンスロッドの装着によりボディ剛性が高められて、さらに軽量化も実現している。
エンジンは、2.0L 直列4気筒を搭載。VTECとVTC組み合わせることで、最高出力は先代から30ps高い215psを達成した。デュアルエキゾーストマニホールドを採用することで、排気抵抗を低減したこともポイントだろう。これに組み合わされるのは、クロスレシオ化された6速MTのみ。また、ヘリカルLSD、可変ギヤレシオのステアリング(VGR)を採用し、ハンドリング性能はさらに磨かれた。足まわりは、フロントがストラット、リヤがダブルウィッシュボーンのサスペンションが与えられるが、サスペンションアームやハブベアリングは強化されている。タイヤは205/45R17という大径サイズ、ブレーキは16インチのベンチレーテッドディスクを採用し、ピストン形状やパッドなども専用チューニングが施されている。その結果、ソリッドなドライビングが楽しめる1台となった。
2004年1月には、ベース車の改良に合わせて前後ライトの意匠が改められたほか、フロントバンパーも変更された。その後2005年に生産を終えたが、2007年には次期型シビックをベースとした3代目タイプRが登場した。
GENERATION
6代目 (2022年~)
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英国生産から日本生産に切り替わった6代目タイプR。2.0L 直4ターボの最高出力は330psに達する。
5代目 (2017年~2021年)
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限定車からカタログモデルになった5代目。先代同様2.0L 直4ターボを搭載し、最高出力320psを発揮。
4代目 (2015年~2017年)
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英国で生産される4代目タイプR。エンジンはK20C型の2.0L 直4ターボを搭載し、310psを誇る。
3代目・欧州仕様 (2009年~2012年)
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欧州仕様のシビックをベースとしたもうひとつのタイプR。3ドアボディに201psの2.0L 直4を搭載。
3代目・日本仕様 (2007年~2011年)
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4ドアセダンのシビックがベースのタイプR。先代とは異なり日本生産。225psの2.0L 直4を搭載。
2代目 (2001年~2005年)
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英国工場での生産となった2代目タイプR。排気量は2.0Lに拡大され、最高出力215psを発揮する。
初代 (1997年~2000年)
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リッター当たり116psという高出力を誇る1.6L 直4エンジンを搭載。足まわりも専用設計となる。