スポーツカーコンプリートカタログ
HONDA CIVIC TYPE R (FK2)
ホンダ シビック タイプR(FK2)
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生産期間
2015~2017
1st
ターボエンジンを搭載した新世代タイプR
4代目シビックタイプRが日本でお披露目されたのは2015年東京モーターショー。ベースとなるのは、2012年に登場した9代目シビックの欧州仕様。英国工場で生産され、日本に逆輸入するという方式は2代目タイプR(EP3)や3代目タイプRユーロと同じである。もはやシビック タイプRは、世界規模で展開するモデルへと成長したと言い換えることができる。目指したのはFF最速のスポーツカー。今回も、ホンダの技術が惜しみなく投入された。
エンジンは2.0L直噴ターボで、最高出力は先代から大幅アップの310psを発揮。これは激戦のCセグメントスポーツカーとしてトップクラスの値。トランスミッションはクロスレシオ化された6速MTを採用する。また、長らく自然吸気にこだわってきたホンダだが、今回のタイプRではモノスクロールターボチャージャーと電動ウェイストゲートを新採用し、レスポンスに優れたアクセルワークと高出力を両立している。高性能化を推し進めるにあたり、シャシーはほとんどが専用設計。なかでも注目なのが、4輪のダンパー減衰力をリアルタイムに独立制御するアダプティブダンパーシステムを採用したことだ。これによって高速域でも安定感のある走りを実現している。足まわりには、フロントにブレンボ社製モノブロックキャリパーと大径ドリルドブレーキが与えられ、高出力化に対応している。
エクステリアもまた大いに目を引くところ。これでもかと言わんばかりの過激なリヤウイングやフロントオーバーフェンダーを装着し、ノーマルのシビックとはまるで別物という出で立ち。一方、室内はタイプRらしく情熱的な仕立てとなり、専用設計のシートを採用するのも注目点だろう。サーキットのスペシャルカーとして先代から大きく進化した4代目タイプRはニュルブルクリンク北コースを7分50秒63と、発表時点でFF車最速ラップを刻んだ。ルノー メガーヌR.S.トロフィーやセアト レオン クプラの驚異的なタイムをさらに塗り替えることに成功したのであった。
GENERATION
6代目 (2022年~)
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英国生産から日本生産に切り替わった6代目タイプR。2.0L 直4ターボの最高出力は330psに達する。
5代目 (2017年~2021年)
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限定車からカタログモデルになった5代目。先代同様2.0L 直4ターボを搭載し、最高出力320psを発揮。
4代目 (2015年~2017年)
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英国で生産される4代目タイプR。エンジンはK20C型の2.0L 直4ターボを搭載し、310psを誇る。
3代目・欧州仕様 (2009年~2012年)
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欧州仕様のシビックをベースとしたもうひとつのタイプR。3ドアボディに201psの2.0L 直4を搭載。
3代目・日本仕様 (2007年~2011年)
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4ドアセダンのシビックがベースのタイプR。先代とは異なり日本生産。225psの2.0L 直4を搭載。
2代目 (2001年~2005年)
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英国工場での生産となった2代目タイプR。排気量は2.0Lに拡大され、最高出力215psを発揮する。
初代 (1997年~2000年)
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リッター当たり116psという高出力を誇る1.6L 直4エンジンを搭載。足まわりも専用設計となる。
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