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SUBARU IMPREZA WRX STi (GC)

スバル インプレッサ WRX STi(GC)

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生産期間

1994~1999

WRCでも活躍した初代インプレッサ WRX

 1992年10月、レオーネの後継モデルとしてスバル インプレッサが発表された。初代インプレッサには2.0L 水平対向4気筒ターボ+4WDを搭載した「WRX」とWRCに向けたホモロゲーション取得用「WRX type RA」が設定されたが、1994年1月にはこれらをベースにSTiが手を入れた高性能モデル「WRX STi バージョン」が登場。エンジンマネージメントの変更や鍛造ピストン、軽量油圧タペット、強化インタークーラー、フジツボ製マフラーなどを採用したことで最高出力は250psにアップ。格上のレガシィ RSを軽く超えるハイパフォーマンスを誇り、国産スポーツセダン最強の名を欲しいままにした。以降、STiバージョンは年次改良を繰り返して進化していく。
 1994年10月、インプレッサのマイナーチェンジとともに登場したのが「WRX type RA STi」。競技車「WRX type RA」をベースに、専用コンピューターや鍛造ピストンなどの採用により最高出力は275psにまでアップ。このモデルは月産50台の予定で販売されたが、オーダーが殺到し早期に受注ストップとなるほど人気モデルとなった。
 1995年8月には限定車だったSTiバージョンがカタログモデルとなり、「STi バージョンII」に進化。最高出力は275psのままだが、高耐圧ブレーキホースやカーボン製ストラットタワーバーの採用など足まわりに手が加えられた。競技車「WRX type RA Version II」も引き続き設定されたほか、インプレッサ ワゴン WRX STi バージョンIIも新たに登場。こちらは最高出力が260psに抑えられたものの、クラストップレベルの動力性能を誇るワゴンとして注目を集めた。さらに、WRCワークスカーのレプリカともいえる「STi バージョンII 555」も発売。
 1996年9月、インプレッサシリーズがマイナーチェンジを受け、フロントグリルの意匠などがリニューアルされた。同時に「WRX STi バージョンIII」に進化。この改良のトピックは、最高出力が自主規制いっぱいの280psになったこと。そのほかボンネット開口部が増えたほか、ブレーキディスク径の拡大、フロント4ポットキャリパーの採用、マフラーの大径化などが行われて戦闘力が高められた。
 WRCでは1997年以降WRカー規定が導入されたことで、スバルのワークスカーはグループAからWRカーに変更され、2ドアの「インプレッサ リトナ」がベースとなった。これは、ライバルの三菱 ランサーエボリューションがグループAにこだわったことと対照的。高性能なホモロゲーション取得モデルを必要としなくなったものの、スバルはインプレッサに高性能なSTiバージョンの設定を継続。1997年9月に発表された「WRX STi バージョンIV」は、WRカーが2ドアになったことを受けて従来の4ドアのほか、2ドアクーペの「WRX type R STi バージョンIV」を設定。
 さらに1998年9月にはエンジンのトルク特性の変更やパワートレインの剛性アップを施した「WRX STi バージョンV」、1999年9月には新デザインの16インチホイールを装着した「WRX STi バージョンVI」に進化していった。歴代STiバージョンはストリートからサーキットまでスポーツカーファンを魅了。多くのスバルファンを獲得したが、2000年に2代目インプレッサにバトンタッチするかたちで生産を終了した。

GENERATION

2代目WRX (2021年~)

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2代目になったWRX S4。2.4L 水平対向4気筒ターボを搭載するが、WRX STIは設定されていない。

初代WRX STI (2014年~2019年)

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インプレッサから独立した新世代スポーツセダン「WRX」。標準モデルのS4と高性能なSTIを設定。

3代目 (2007年~2014年)

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英国で生産される4代目タイプR。エンジンはK20C型の2.0L 直4ターボを搭載し、310psを誇る。

2代目 (2000年~2007年)

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2代目インプレッサをベースとしたWRX STi。エンジン強度や剛性の向上に加え6速MTを採用した。

初代 (1994年~1999年)

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WRC参戦のために登場したインプレッサWRX。さらに性能を引き上げたのが「WRX STi」である。

HISTORY

1994/1

インプレッサ WRX STi Versionを発表

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インプレッサに「WRX STi」が設定された。エンジンは「WRX」と同じく2.0L 水平対向4気筒ターボを搭載するが、鍛造ピストンや専用ECUなどを採用し、最高出力250ps、最大トルク31.5kgmに向上。ストラットタワーバーや強化ブレーキも採用。セダン、スポーツワゴンが選べた。

1994/10

一部改良「WRX type RA STi Version」

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インプレッサシリーズに一部改良を実施。同時に「WRX タイプRA STiバージョン」も設定された。鍛造ピストン、強化シリンダーヘッド、ダイレクトプッシュ式バルブシステムを採用し、最高出力は275psに向上。STiオリジナルのナルディステアリングやポテンザRE010タイヤも装着。

1995/8

一部改良「WRX STi Version II」

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一部改良とともに、これまで限定車扱いだったSTiバージョンがカタログモデルとなった。最高出力275ps、最大トルク32.5kgmを発揮。高耐圧ブレーキホース、カーボン製ストラットタワーバーの採用など改良が行われた。またセダン500台、ワゴン100台限定の「555」も設定された。

1996/9

マイナーチェンジ「WRX STi Version III」

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シリーズ全体にマイナーチェンジが実施された。フロントの意匠が変更されたほか、リアコンビランプのターンシグナル部がクリア素材になった。「WRX STi バージョンIII」は最高出力280ps、最大トルク35.0kgmに向上。新開発16インチ対向4ポッドブレーキキャリパーも採用された。

1997/9

一部改良「WRX STi Version IV」

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インプレッサが一部改良を受けてE型になった。ベース車は運転席エアバッグを標準装備。同時に「WRX STiバージョンIV」が設定され、最高出力は280psのままだが、最大トルクは36.0kgmにアップ。また、リヤにも対向2ポットブレーキキャリパーを採用し、ブレーキ性能が高められた。

1998/3/16

限定車「22B STi Version」

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1997年のインプレッサWRカーのロードバージョンが400台限定で登場。オーバーフェンダーや大型可変リヤスポイラー、アルミ製フロントフードなどを採用するほか、室内は専用バケットシートも装着される。エンジンは専用2.2L 水平対向4気筒ターボを搭載し、最高出力280psを発揮する。

1998/9/3

一部改良「WRX STi Version V」

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STiバージョンの改良点はエンジンの低中速トルクを増強し、加速性能や燃費性能を大幅に向上。5速MTにはシフターアーム部にスライドベアリングを採用したほか、シンクロの性能を向上。またパワートレインの剛性も高められた。外観はマルチリフレクター・ヘッドライトが採用された。

1999/9/6

一部改良「WRX STi Version VI」

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シリーズの一部改良により「WRX STi Version VI」に進化。リヤスポイラーの翼断面形状が変更されたほか、砲弾型ドアミラーを選択仕様装備として設定。また「WRX type R STi Version VI」はリヤクォーターガラスが薄板化し軽量化を実現。新デザイン16インチホイールも採用された。

2000/4

限定車「S201 STi Version」

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STiが手がけた「S201 STiバージョン」が登場。専用スポーツECUと吸排気系の変更により、最高出力は300psに達する。足まわりには車高調整式強化サスペンション、RAYS社と共同開発した16インチ鍛造ホイール、フロントヘリカルLSDを採用。内外装も専用デザインとなっている。

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