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SUBARU WRX STI (VAB)

スバル WRX STI(VAB)

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生産期間

2014~2019

インプレッサ後継の高性能4ドアスポーツ

 WRCの活躍で名を馳せたインプレッサは、4代目以降スポーツモデルのWRXシリーズが廃止された。その代わりに2014年8月、独立した車名のスポーツセダン「WRX」が誕生することになった。インプレッサとWRXが別の道を歩むことになったのは、インプレッサがグローバル市場を意識し、安全性や使い勝手のよいCセグメントカーを目指したことが理由。同時にそれまでのスポーツモデルはWRXに集約され、さらにそのワゴン仕様のレヴォーグも含め、走りに重きを置くユーザーに向けたモデル展開としたのだ。2014年8月に登場した新世代WRXは、基本となる「S4」と高性能版「STI」の2本立てとされ、特に後者はインプレッサ WRX STIの正当な後継モデルに位置付けられる。
 ライバルの三菱 ランサーエボリューションXと同様、かつてのようにWRC参戦に向けた車両という役割はなくなり、純粋な4ドアスポーツセダンとして設計されている。エクステリアは、インプレッサ時代のイメージをそのまま踏襲するもので、強調された前後フェンダー、大型リヤスポイラー(STI タイプSに標準)、ボンネットのエアインテークなど、ハイパフォーマンスをアピール。インテリアはアルカンターラ/本革の専用バケットシートや専用ステアリングおよびシフトノブなどスポーツカーらしいデザインとなるのは、もはや伝統と言えよう。
 エンジンは改良が重ねられた「EJ20」を搭載。2.0L 水平対向4気筒ターボは、ECU制御などの変更が加えられたものの、従来と同じく最高出力は308ps、最大トルクは43.0kgmを発揮する。トランスミッションは強化された6速MTを採用。駆動方式はもちろん4WDで、路面状況やドライバーの好みに応じてセンターデフ制御を変更できるマルチモードDCCDシステムも継続投入された。さらにフロントにはヘリカル式、リヤにはトルセン式LSDも標準装備。その後、より高性能なS207、S208を限定販売するなど、ランエボというライバル亡き後も生産されていたが、2019年に搭載エンジン「EJ20」の生産終了に伴い販売が終了。2021年には2代目WRXが登場したが、STIモデルは設定されなかった。

GENERATION

2代目WRX (2021年~)

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2代目になったWRX S4。2.4L 水平対向4気筒ターボを搭載するが、WRX STIは設定されていない。

初代WRX STI (2014年~2019年)

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インプレッサから独立した新世代スポーツセダン「WRX」。標準モデルのS4と高性能なSTIを設定。

3代目 (2007年~2014年)

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英国で生産される4代目タイプR。エンジンはK20C型の2.0L 直4ターボを搭載し、310psを誇る。

2代目 (2000年~2007年)

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2代目インプレッサをベースとしたWRX STi。エンジン強度や剛性の向上に加え6速MTを採用した。

初代 (1994年~1999年)

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WRC参戦のために登場したインプレッサWRX。さらに性能を引き上げたのが「WRX STi」である。

HISTORY

2014/8/25

WRX STIを発表

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「WRX S4」の高性能モデルとして「WRX STI」も同時にデビュー。伝統の水平対向4気筒ターボは最高出力308psを発揮し、これに強化型の6速MTが組み合わされる。STI専用装備として「マルチモードDCCD」を先代(インプレッサ STI)から継続採用。フロントサスは倒立式となる。

2015/6/30

一部改良

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WRXシリーズに「アドバンスドセイフティパッケージ」がオプション選択できるようになった。これは後側方警戒支援機能、サイドビューモニター、ハイビームアシストなどの先進の安全装備がパッケージングされたものとなる。また、新ボディカラー「ピュアレッド」も追加された。

2015/10/28

限定車「S207」

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400台限定のコンプリートカー「S207」が登場。専用チューニングにより最高出力は328psに向上。足まわりには可変減衰力サスペンション「DampMatic II」、ブレンボ社製モノブロック対向ブレーキキャリパー+ドリルドローターを装備。室内は専用バケットシートが装着される。

2016/4/11

一部改良

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ルーフトリムの素材が従来の不織布からトリコットに変更され、インテリアの質感が見直された。またリヤワイパーブレードの形状変更、ロントドアガラス(フロント)のショルダー部ウェザーストリップが2枚化することにより、風切り音やロードノイズの低減して快適性が高められた。

2017/5/24

マイナーチェンジ

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フロントバンパーの形状が改められたほか、「タイプS」に新開発の19インチアルミホイール&タイヤを採用。また、新開発のブレンボ社製ブレーキ(STIロゴ入りのイエロー塗装)、新電子制御マルチモードDCCDの搭載、サスペンション設定の見直しなどで、走行性能がさらに高められた。

2017/10/25

限定車「S208」

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STIと共同開発した「S208」が東京モーターショーで発表された。エンジンは、専用チューニングを施すことで329psを発揮。11:1のクイックなステアリングギヤ比を採用するほか、フレキシブルタワーバーや19インチホイールなどSTI製パーツが数多く装着される。販売台数は450台限定。

2018/4/27

一部改良

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WRXシリーズが一部改良を受けた。今回は「S4」が中心の改良となっており、アイサイトのプリクラッシュブレーキ制御が進化。アクセルとブレーキの踏み間違えなどを回避する制御などが盛り込まれた。一方「STI」は、メーカーオプションにサンルーフが設定されるに留まっている。

2018/7/19

限定車「RA-R」

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500台の限定車「RA-R」が発表された。これはSTI創立30周年を記念して開発され、ベース車よりも10kg軽量化を実現。エンジンは、S208などに搭載されるEJ20バランスドBOXERを搭載し、最高出力は329psを発揮。足回りには専用開発のダンパー&スプリングなどが与えられる。

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