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SUBARU BRZ (ZC6)

​スバル BRZ(ZC6)

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生産期間

2012~2021

1st

スバル初となった本格FRスポーツカー

 WRCに代表されるモータースポーツへの参戦に積極的だったスバル。これまでスバルのスポーツモデルといえば、レガシィやインプレッサなど一般的な乗用車をベースとしたものが中心で、専用ボディのリアルスポーツカーは存在しなかった。80年代には2ドアのアルシオーネ、90年代にはその後継となるアルシオーネSVXがあったが、こちらはスペシャルティカーやグランドツアラーでスポーツカーと言い難いもの。そんななか、2012年2月、スバルはFRスポーツカーのBRZを発表した。これはトヨタと共同開発されたもので、トヨタ 86とは姉妹車になる。しかし内外装や足まわりの仕様はスバルオリジナルの部分もあり、トヨタと差別化されている。
 ボディサイズは、全長4240mm、全幅1775mm、全高1300mmとコンパクト。ホイールベースは2570mmが確保され、室内は後部座席を備えた2+2となっている。低重心パッケージングを実現させるため、軽量かつ高剛性ボディを導入。車輌重量は1230kg(6速MT)という軽さも注目のポイントだろう。エアロダイナミクスを考慮したスタイリングは、ひと目でスポーツカーとわかる流麗なデザイン。さらにエアロパッケージ装着車では床下がフラット化され、空力性能を高めている。サスペンションはフロントがストラット式、リヤがマルチリンク式を採用する。
 パワートレインは、トヨタ 86と同じく専用開発の2.0L 水平対向4気筒(FA20)を搭載。トヨタの直噴技術であるD-4Sと組み合わせることで、自然吸気エンジンながらリッター当たり100psの最高出力200ps、最大トルク20.9kgm(いずれも6速MT)を実現した。トランスミッションは6速MTまたは6速ATが組み合わされる。発売当初のグレードは、装備を省いたカスタム向けの「RA」、快適性を重視した「R」、最もスポーティな「S」の3モデルで展開。2013年1月にはワンメイクレース用の「RAレーシング」も追加された。
 発売後もトヨタ 86と歩を合わせるように改良を重ねており、2016年7月には内外装の変更を伴うマイナーチェンジを実施。このタイミングで新開発のショックアブソーバーを採用するなど、走りに大幅な改良が施された。また2016年10月には走りを強化した新グレード「GT」、2017年10月にはSTIが手がけた最上級スポーツ仕様の「STIスポーツ」も登場している。2021年10月、フルモデルチェンジを受けて2代目となった。

GENERATION

3代目 (2026年~)

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2026年~2027年に新型が出ると噂される3代目BRZ。トヨタ製ハイブリッドを搭載し性能向上か。

2代目 (2021年~2026年)

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初代と同じくトヨタと共同開発となった2代目BRZ。排気量は2.4Lに拡大され、動力性能を高めた。

初代 (2012年~2021年)

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トヨタと共同開発されたスバル初の本格的なFRスポーツカー。2.0L 水平対向4気筒を搭載する。

HISTORY

2012/2/3

BRZを発表

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トヨタと共同開発されたスポーツカー「BRZ」が発表(発売は3月28日)。200馬力の2.0L 水平対向4気筒エンジンをフロントに搭載し、リヤを駆動する。装備を抑えたカスタムベース車「RA」、快適性と燃費をバランスさせた「R」、走りの装備などが充実した「S」の3グレード構成。

2013/1/25

追加モデル「RA Racing」

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ワンメイクレース車両「RA Racing」が設定された。「RA」をベースに、ブレーキ性能を向上し、トルセンLSD、空冷式エンジンオイルクーラーなどを装備。さらに4点式シートベルト、6点式ロールケージなどの安全装備が施され、サーキット走行を安全に楽しめる仕様となっている。

2013/8/19

一部改良

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最上級グレード「S」に、これまでメーカーオプションだったフルフロアアンダーカバーを標準装備し、空力性能を高めた。またカスタムベース車「RA」には「パフォーマンスパッケージ」で16インチのフロントベンチレーテッドディスクブレーキ、トルセンLSDなどが選べるようになった。

2013/8/19

限定車「tS」

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STI製パーツを数多く採用した500台の限定車。エクステリアをSTI製フロントアンダースポイラーなどで差別化。さらに「GTパッケージ」ではブラック塗装ホイール、リヤスポイラーなども与えられる。足まわりにはブレンボ社製ブレーキ、STI製サスペンション、専用VDCなどを採用。

2013/10/29

特別仕様車「Premium Sport Package」

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内外装の質感を高めた特別仕様車。インテリアには、モスグリーンステッチを施したタンレザーシートやドアアームレストを採用。またサテンシルバー加飾やアルカンターラを使用したメーターバイザーなど、専用仕立てとなる。ブラック塗装のドアミラーやホイールも外観の特徴。

2014/4/22

一部改良

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フロント/リヤダンパーのフリクション特性や減衰力特性のチューニングを行うことで、乗り心地を向上。外観は、シャークフィンタイプのルーフアンテナを採用したほか、ボディカラーに「WRブルー・パール」など3色を新設定。「S」にはカーボン調加飾を施したインパネが与えられた。

2015/2/10

一部改良

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電動パワステの特性変更、車体の一部剛性アップを行い、ステアリングフィールと乗り心地を向上させた。ステアリングやシフトパネルにサテンシルバーの加飾が施され、内装の質感を改良。さらに装備を抑えた「R Customize Package」も追加設定。「S」は快適装備が充実化された。

2015/6/30

限定車「tS」

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STIが手掛けた300台の限定車。ミシュランパイロットスポーツに加え、STI製ホイール、サスペンション、ブレーキ、大径ドライブシャフトなどの専用装備が数多く与えられる。さらにSTI製アンダースポイラー、専用スポーツメーター、レカロ社製シートなど多くの専用装備も特徴である。

2016/7/5

マイナーチェンジ

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吸排気系の効率を高めることで6速MT車の最高出力、トルクが高められた。ボディには、V型タワーバー取り付け部の剛性強化などを実施。さらに新開発ショックアブソーバー、VDCシステムの最適化なども行われた。さらに外観が一新され、ステアリングも新デザインとなっている。

2016/7/5

限定車「GT Yellow Edition」

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マイナーチェンジと同時に、最上級グレード「GT」のプロトタイプが登場。これと同時に公開されたのが100台の限定車「イエローエディション」。「GT」をベースに専用色「チャールサイトイエロー」を採用するのが特徴だが、「GT」が正式発表された時にはすでに完売となった。

2016/10/18

追加モデル「GT」

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トヨタ 86の「High Performance Package」に相当する最上級グレード「GT」が登場。ZF社製ザックスダンパー、ブレンボ社製ブレーキ、専用デザインの17インチアルミホイール、リヤスポイラーを採用し走行性能を高めている。室内はアルカンターラ/本革シートが奢られている。

2017/9/11

一部改良

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車体前後のパーツを補強することで、ボディ剛性を向上。また、方向指示レバーのワンタッチ操作で、ターンランプが3回点灯する機能、ヘッドランプ、テールランプがリモコンキー・アクセスキーと連動して点灯する「ウェルカムライティング」機能が追加され、利便性が一層高められた。

2017/10/25

追加モデル「STI Sport」

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STIと共同開発の最上級モデル「STI Sport」が東京モーターショーで発表された。フレキシブルVバーやフレキシブルドロースティフナーフロントに加え、専用18インチホイール、STIがチューニングしたSACHSダンパー&スプリングを採用する。内外装も専用デザインとなるのが特徴。

2017/10/25

限定車「クールグレーカーキ Edition」

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STIと共同開発した最上級モデル「STIスポーツ」が東京モーターショーで登場。それと同時に発表されたのが、100台限定で抽選販売される「STIスポーツ クールグレーカーキエディション」。その名の通り「クールグレーカーキ」の特別外装色を採用。装備内容はベース車と同じである。

2018/9/11

一部改良

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ボディ後方の空気の乱流を抑えるためのフィンを、リヤホイールアーチ部分に追加。また、サスペンションやダンパーのチューニングを行うことで、接地性とコントロール性が高められた。さらに「RAレーシング」において、ロールケージ形状やシートベルトデザインも見直されている。

2019/4/9

一部改良

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BRZが一部改良を受けた。今回は、新色「マグネタイトグレー・メタリック」が設定された。緻密で滑らかな輝きと落ち着きのある色合いが特徴。これに伴い、BRZ発売当初より設定されていた「ダークグレー・メタリック」が廃止となった。メカニズムや装備など、その他仕様は変更なし。

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