スポーツカーコンプリートカタログ
Honda S2000
ホンダ S2000
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生産期間
1999~2009
ホンダ渾身のオープンスポーツカー
1999年4月、ホンダは新型スポーツカー「S2000」を発表した。90年代は国産スポーツカーがもっとも輝いていた時代。同社もNSXやインテグラ タイプRなど数々の名車を生み出してきたが、S2000はFRの2座ロードスターのボディを持つのが特徴。「S」という頭文字は、もちろん60年代のスポーツカー「S500」などを意識したもの。つまりこれはホンダの技術者魂が宿った渾身の1台なのだ。その中身を見ると、ハイXボーンフレームという新開発シャシーを採用するのが注目ポイント。オープンボディでありながら、高い剛性と衝突安全性を備えるのが特徴だ。サスペンションは新設計のインホイール型ダブルウィッシュボーンを採用。さらにトルセンLSDも標準装備され、FRスポーツらしい操縦性を実現する。電動ソフトトップは約6秒で開閉が可能なので、気軽にオープンにできるのも魅力である。
エンジンは新開発の直列4気筒「F20C」ユニットを搭載。2.0Lという排気量ながらも最高出力250ps、最大トルク22.2kgmという驚くほどの高性能を誇るのも大きな見どころで、最大9000rpmという超高回転型のエンジン特性はレーシングカーさながらのフィールを実現。トランスミッションはクロスレシオの6速MTが組み合わされる。
デビュー翌年になると、速度によってステアリングのギヤ比が変わるVGSを採用した「タイプV」を設定。2003年には前後バンパーやリヤコンビランプ形状が変更され、後期型へと進化。さらに2005年の改良では、エンジンが2.0Lから低回転域でのトルクを重視した2.2L「F22C」へと置き換えられた。そして2007年には小改良とともに、新グレード「タイプS」を追加設定。これはエアロパーツや大型リヤウイングを装着し、高速域での安定性をさらに高めた最強仕様で、モデル末期でも存在感が光る1台だった。最終的には2009年まで生産が続けられ、10年間に及ぶモデルライフに終止符が打たれた。数少ない国産リアルスポーツカーとして、今でも人気が高いモデルである。
GENERATION
初代 (1999年~2009年)
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電動ソフトトップを備えたオープンスポーツカー。F20C型エンジンを搭載し最高出力250psを発揮。
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