スポーツカーコンプリートカタログ
NISSAN FAIRLADY Z (Z33)
フェアレディZ(Z33)
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生産期間
2002~2008
大幅進化した21世紀のフェアレディZ
2000年8月、4代目フェアレディZ(Z32型)の生産が終了し、30年以上にわたるZカーの長い歴史に一旦終止符が打たれた。しかし2001年デトロイトショーでは、次期型のデザインスタディを公開。そして同年10月の東京モーターショーでは各部がリファインされた市販バージョンが発表され、2002年7月に待望の5代目が登場した。2年のブランクを経てZカーは復活を遂げたのである。シャシーはスカイライン(V35型)の「FMパッケージ」を流用。スカイラインからホイールベースを200㎜短縮し、エンジンの搭載位置をキャビン側に寄せたフロントミッドシップとすることでリアルスポーツにふさわしい運動性能を獲得。ミドルスポーツの第一線を行く渾身の仕上がりとなった。
エクステリアは歴代モデルのモチーフを活かしつつも、新しい方向性を示すデザインが見所。先代までは2シーターと2+2のふたつの仕様が選べたが、新型は2シーターのみとなったのも注目すべきポイント。またボディは当初クーペのみだったが、2003年10月の一部改良と同時に電動開閉式ソフトトップを備えたロードスターが追加されている。
エンジンは3.5L V6DOHCを搭載し、当初は最高出力は280psを発揮。トランスミッションは新開発6速MTと完全ギヤ固定可能な5速ATが用意された。2005年の改良ではエアダクト径の拡大による吸気効率の向上やバルブタイミングのチューニングなどで294psに進化。さらに2007年に行われた2度目のマイナーチェンジでV36型スカイラインに採用された新型エンジン「VQ35HR」が搭載され、最高出力は313psに増強されている。グレードは標準車のほか、ブレンボ社製ブレーキや18インチホイールを装着する「バージョンS」、本革シートの豪華仕様「バージョンT」、その両方の仕様を兼ねた最上級の「バージョンST」を設定。そのほか専用内外装のスパルタンなグレード「バージョンNISMO」も登場した。そして2008年、さらなる動力性能と運動性能を備えた6代目にバトンタッチした。
GENERATION
7代目 (2022年~)
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先代モデルのプラットフォームを流用しつつ新しいボディになった7代目。新開発V6ターボを搭載する。
6代目 (2008年~2021年)
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ショートホイールベース化により運動性能を高めた6代目。排気量は3.7Lに拡大され、よりパワフルに。
3代目 (1983年~1989年)
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80年代を代表する3代目Z。直線基調のエクステリアや新世代V6エンジンを搭載し、性能を高めている。
2代目 (1978年~1983年)
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初代のデザインをよりモダン化させた2代目。豪華な内外装が特徴。エンジンは2.0L~2.8L直6を搭載。
5代目 (2002年~2008年)
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FMパッケージを採用し、FRスポーツカーとしての資質を高めた5代目。3.5L V6エンジンを搭載した。
4代目 (1989年~2000年)
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先代モデルから運動性能を高め、よりスポーツカーらしい走りを獲得。最高出力は280馬力を達成した。
初代 (1969年~1978年)
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ダットサンフェアレディの市場を受け継ぐスポーツカー。優雅なボディと高性能エンジンを搭載した。
HISTORY
2003/10/1
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