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TOYOTA SUPRA (A90)

​トヨタ スープラ(A90)

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生産期間

2019~2026

BMWとのアライアンスで復活したスープラ

 2002年に生産終了したトヨタ スープラ。その後も復活の噂が絶えなかったが、後継モデルの正式なアナウンスはなく10年以上が経過した。しかし2014年1月、デトロイトモーターショーでトヨタは「FT-1」と呼ばれるコンセプトカーを発表。2018年3月の「GRスープラ レーシングコンセプト」を経て、2019年1月のデトロイトショーにて3代目スープラ(海外市場では5代目)が満を持してお披露目。同年5月には日本仕様も正式発表となった。
 プラットフォームはBMWとの協力関係により生まれたFRシャシーを採用し、BMWでは3代目Z4として発売。どちらも生産はオーストリアのマグナ・シュタイヤー社が手がけており、日本では逆輸入というかたちで販売されている。エクステリアはFT-1コンセプトの造形を踏襲しつつ、細部が調整されマッシブなスタイルが特徴。2シーターに割り切った設計のため、ホイールベースはGR86よりも100mm短い2470mmを実現した。ホイールベースとトレッドの比率は1.55と、ライバルと比べても小さい数値となり回答性が高められている。50:50の前後重量配分も、スポーツカーとして高い資質をもった設計となるのも見どころ。インテリアは、上下に薄く水平基調のインパネを採用。ドライバーの正面にはメーター、ヘッドアップディスプレイ、パドルスイッチ、ステアリングスイッチなどが集約され、スポーツドライビングのための環境が整っている。
 パワートレインは、3.0L 直6ターボ(RZ)、2.0L 直4ターボ(SZ-R/SZ)を搭載する。「RZ」は340ps、「SZ-R」は258ps、「SZ」は197psを発揮する。いずれのエンジンも8速ATが組み合わされる。サスペンションはフロントにマクファーソンストラット、リアにマルチリンクを採用。フロント側のサスペンションとサブフレームはアルミニウム製とすることで、前後重量配分の適正化を図った。また「RZ」と「SZ-R」にはアダプティブバリアブルサスペンションを採用し、走行モードや路面状況に応じて減衰力を制御、走りと乗り心地を高次元で両立。安全面では歩行者+自転車を検知するプリクラッシュセーフティなどの予防安全技術を搭載している。
 発売以降、ロードゴーイングスポーツとしてだけでなくGT4カテゴリを代表とするモータースポーツシーンでも活躍したが、2025年3月に発表された限定車「ファイナルエディション」を経て、2026年3月に生産終了となった。

GENERATION

3代目 (2021年~2026年)

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生産終了から20年近くの時を経て復活。BMW Z4とメカニズムを共有するが、こちらはよりハードコア。

2代目 (1993年~2002年)

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グラマラスなデザインとなった2代目スープラ。3.0L 直6ターボを搭載しリアルスポーツとして名高い。

初代 (1986年~1993年)

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セリカXXの後継車は、輸出仕様と同じくスープラの名称が与えられた。スポーツカーらしい走りを体現。

2代目セリカXX (1981年~1986年)

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2代目セリカXXはよりスポーティな内外装と走りを獲得。リトラクタブルヘッドライトを採用した。

初代セリカXX  (1986年~1993年)

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​セリカの6気筒バージョンとして発売された上級GTカー。高い動力性能と快適な走りを両立した。

HISTORY

2019/5/17

フルモデルチェンジ

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2019年1月のデトロイトショーで公開され、5月に日本で正式発表された。BMWとの提携により誕生したのが3代目のトピックで、オーストリアで生産される。出力別に3タイプのグレードが設定され、最上級の「RZ」には340psの3.0L 直6ツインターボを搭載。全車8速ATを組み合わせる。

2020/4/28

一部改良

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一部改良により、3.0L 直6ターボエンジンを搭載する「RZ」の最高出力を387psにまで向上。さらに、フロント部にブレースを追加してボディ剛性を高めたほか、サスペンションのセッティングを見直した。また、外装色「マットストームグレーメタリック」の追加受注も開始された。

2020/4/28

限定車「Horizon blue edition」

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RZをベースとした100台の限定車。新規採用色「ホライズンブルー」を採用するほか、マットブラック塗装の19インチ鍛造アルミホイールを特別装備。室内は、アルカンターラと本革を組み合わせたシートも採用。シート表皮やドアトリムなどにはブルーステッチも施されている。

2021/8/6

限定車「35th Anniversary Edition」

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初代スープラ登場から35周年を迎えたことを記念したウェブ限定の特別仕様車。「RZ」「SZ-R」をベースに、マットブラック塗装の19インチ鍛造ホイール、カーボン製専用オーナメントを装着する。さらに「RZ」には、特別色「マットストームグレーメタリック」、赤い本革シートを採用。

2022/7/20

一部改良

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AVSの制御、アブソーバーの減衰特性を見直すことでロールバランスや乗り心地を向上。また、「RZ」に6速MTを追加したのもトピック。合わせて「RZ」に新デザインの19インチ鍛造アルミホイールを採用した。また、新ボディカラー2色の追加、サウンドシステムの改良も行われた。

2022/7/20

限定車「Matte White Edition」

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「RZ」をベースとした特別仕様車「マットホワイトエディション」が設定登場。専用色「マットアバランチホワイトメタリック」の設定に加え、6速MT、タンカラーのインテリアを採用。そのほかカーボンオーナメントやおくだけ充電、充電用USB端子も装備され利便性を向上している。

2023/4/28

限定車「Plasma Orange 100 Edition」

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GRスープラ GT4の生産台数が100台に到達したことを記念した限定車。ボディカラーには鮮やかな「プラズマオレンジ」を採用したほか、マットブラック塗装の鍛造アルミホイール、ブラック塗装のブレーキキャリパーを採用。室内にはアルカンターラの本革ブラックシートが与えられる。

2025/3/21

一部改良

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内外装はマットブラックのホイールを採用したほか、GRロゴ刺繍入りアルカンターラ+本革シートや赤いシートベルトを採用。足まわりにはブレンボ社製18インチブレーキを採用したほか、前後キャンバー角やダンパー特性の変更などが行われた。さらに剛性向上など幅広い箇所が改良された。

2025/3/21

限定車「A90 Final Edition」

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日本では150台限定の「A90 ファイナルエディション」。ブレンボ社製19インチブレーキ、高μブレーキパッド、フローティング構造のドリルドディスク、KW社製減衰力調整式サスペンションなどで足まわりを強化。吸排気系を改良し最高出力は441ps、最大トルクは58.2kgmまで高められた。

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