ミドルスポーツカー

性能と価格が高次元でバランス
性能と価格のバランスがよいミドルスポーツカーは、大衆スポーツカーの中心的な存在である。このクラスはトライアンフTRシリーズに代表される英国製スポーツがその起源と言われ、当時の主なターゲットは北米市場だった。その後、日産 フェアレディZが北米で大ヒットし、ミドルスポーツカーの時代がやってくる。その後トヨタ スープラ、マツダ RX-7など国産モデルがこのカテゴリーで台頭しはじめ、1990年代には隆盛を極めていた。ミドルスポーツカーの特徴としては、北米が主要マーケットなことも起因し、グランドツーリングカーやスペシャルティカーの性格が強いモデルが多いことが挙げられる。とくに欧州のメーカーはその傾向にあり、ピュアスポーツカーとは言い難いBMW Z4やアウディTTなどを、メーカー傘下チューナーが高性能化し、本格的なミドルスポーツカーに仕立てて販売するケースも珍しくない。そのほかポルシェ 718、ロータス エヴォーラなども欧州ミドルスポーツの代表選手。多くは6気筒または4気筒ターボを積み、価格帯は400万円~800万円前後と現実的なゾーンにある。 最新モデルでは最高出力は300ps~400psが目安となっており、価格と性能のバランスがよいのが魅力だろう。