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TOYOTA MR-S

トヨタ MR-S

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生産期間

1999~2007

1st

希少なミッドシップの小型スポーツカー

 2世代続いた小型ミッドシップ2シーターのMR2は、1999年10月にフルモデルチェンジ。名称をMR-Sに改め、従来のクーペからオープンボディへと大胆な変更がなされた。その背景にあるのは、MR2が高性能化の一途を辿り、シャシー性能が限界点に到達してしまったことが挙げられる。最終的に245psに達したMR2から一転、性能を使い切ることができるライトウェイトスポーツカーとして装いを新たにしたのである。また、同クラスのライバルであるロードスターが人気を博していたことも、MR-Sがオープンスポーツカーとなった大きな理由のひとつだろう。

 エクステリアは、MR2時代のリトラクタブル式ライトを廃し、固定式となったのが目新しい。全長3885mm、全幅1695mmとMR2よりもさらに小型のボディは、どこか愛嬌のあるデザインが与えられていた。歴代MR2の慣わしでもある小型のFFシャシーの一部流用は、今回も行われた。エンジンは車体中央に横置きに搭載。ただしボディそのものは完全なる新設計となり、各所にクロスメンバーなどを効果的に配置することで、970kg(Sエディション)とMR2のターボ車から300kg近くも重量削減に成功している。エンジンは、新世代1.8L 4気筒「1ZZ-FE」を搭載。最高出力は140psと控えめながらも、軽量ボディには十分以上の軽快感を与えていた。トランスミッションは当初5速MTのみだったが、登場翌年にシーケンシャル式5速MTも選べるようになり、AT限定のユーザーでも乗れるようになった。

 当初のグレード構成は廉価版の「Bエディション」、標準タイプ、アルミホイールなど装備を充実させた「Sエディション」に加え、翌年には本革内装の「Vエディション」が設定されている。2002年の大幅改良ではミッションが全車6速化され、内外装デザインをリフレッシュ。しかしスポーツカー不遇の時代の波により、2007年に生産終了した。直接の後継ではないが、トヨタのコンパクトスポーツは、2012年登場の「86」が引き継ぐことになった。

GENERATION

MR-S (1999年~2007年)

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クーペ ボディから一転し、小型オープン2シーター化。名称もMR-Sに変更された。1.8L 直4を搭載。

2代目MR2 (1989年~1999年)

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ボディサイズを拡大し、洗練されたスタイルの2代目。最上級モデルは2.0Lターボで245psに達した。

初代MR-2 (1984年~1989年)

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国産初のコンパクトミッドシップスポーツの初代MR2。安価で機敏な走りが魅力のモデルだった。

HISTORY

1999/10/12

ニューモデル「MR-S」

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軽量かつ高剛性の新設計ミッドシップレイアウトを採用した新型オープンスポーツ「MR-S」が登場。エンジンは1.8L 直列4気筒「1ZZ-FE」を搭載。グレードは標準仕様のほか、装備を抑えた「Bエディション」、上級装備が充実する「Sエディション」の3タイプで、全車5速MTを採用。

2000/8/4

追加モデル「V Edition」

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国産の市販自動車では初となる5速シーケンシャルマニュアルミッションを追加設定。クラッチ操作をしなくてもステアリングスイッチで変速が可能で、AT限定免許でも乗れる。また専用色「ダークグリーンマイカ」、光沢アルミホイール、本革内装を標準装備する「V Edition」も追加された。

2002/8/2

マイナーチェンジ

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前後バンパーやライト形状など外観をリニューアルしたほか、トランスミッションが全車6速化された。リヤタイヤのサイズを215/45R16に拡大し、サスペンション取り付け剛性も向上。室内ではシート表皮にグレー色を追加すると同時に、シート背面が穴あきタイプに変更されている。

2005/12/1

一部改良

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全グレードにフロントフォグランプのインジケーターを追加採用。また、リヤコンビランプ内のブレーキランプとテールランプの配置が変更されるなど、小改良が加えられた。グレード構成は従来と同じくベースグレードのほか、「S Edition」と「V Edition」の3タイプを設定。

2006/11/20

特別仕様車「Final Version」

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MR-Sの最期を飾る1000台の限定車「Final Edition」が登場。「V Edition」の装備に加え、ソフトトップ、本革シート&ドアトリム、ステアリング色に専用色レッドを追加。また、ドアアシストグリップやシフトゲージカバーをチタン調シルバーにするなど、質感が高められている。

GARALLY

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