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TOYOTA 86

​トヨタ 86

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生産期間

2012~2021

1st

21世紀に蘇った伝説のFRスポーツカー

 2007年にMR-Sが生産終了して以来、スポーツカーはおろか、スペシャルティカーも含めた2ドア車を完全に失っていたトヨタ。そんな寂しい状況を一変させてくれたのが、久々に登場したコンパクトスポーツ「86」である。その名前の由来は、カローラレビン/スプリンタートレノの型式「AE86」。小型で軽量な後輪駆動車のフィロソフィを受け継ぎ、まったく新しいモデルとして生まれ変わったのだ。そして、このクルマの開発に当たりタッグを組んだのがスバル。企画はトヨタ、開発と生産はスバルが担当し、スバルブランドでは「BRZ」という車名が与えられた。
 プラットフォームは専用設計となり、駆動方式はもちろんFR。2570mmという短いホイールベースを持ちながら、室内は後席を持つ2+2を採用した。これにより、シートバックを倒せばサーキットにタイヤ4本を積んで自走することも可能。またゴルフバッグも2本までなら積めるなど、スポーツカーの理想を具現化したものと言える。エンジンはスバル製2.0L水平対向4気筒「D-4S」を搭載。直噴とポート噴射を使い分けるツインインジェクターを用い、12.5という高圧縮比を実現することで、最高出力は200psを達成した。トランスミッションは6速MTまたは6速AT。室内には小径ステアリング、3眼タイプのメーター類を採用するなど、スポーツカーらしい雰囲気でまとめられている。
 そして86がスポーツカーたらしめる理由として、度重なる年次改良で進化してきたことも注目すべき点。2015年にはGazoo Racingが手掛けたスパルタンなコンプリートカー「GRMN」が話題となった。さらに2016年のマイナーチェンジでは外観デザインを一新され、空力性能が向上。これに加えて吸排気系の見直し、ボディ剛性、足まわりのセッティングなど大幅に手が加わり、走りのポテンシャルがさらに引き上げられている。そんなところもトヨタ/スバルのスポーツカーに対する意気込みを感じる部分であり、多くのファンに支えられた要因と言えるだろう。

GENERATION

2代目 (2021年~)

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2021年にフルモデルチェンジを受けた2代目。排気量は2.4ℓ化され、動力性能がさらに高められた。

初代 (2012年~)

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2021年にフルモデルチェンジを受けた2代目。排気量は2.4ℓ化され、動力性能がさらに高められた。

HISTORY

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2012.02

ニューモデル

コンパクトな新型FRスポーツ「86」がデビュー。エンジンは低重心のスバル製水平対向4気筒・直噴ターボ「D-4S」をフロントミッドシップに搭載。最高出力200psを発揮しながら、JC08モード燃費は13.4km/Lを達成した。トランスミッションは6速MTまたは6速ATから選べる。

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2015.02

一部改良

電動パワーステアリングの特性の変更、ボディ剛性の強化により、自然なステアリングフィールを実現。さらに「GT」をベースに専用デザインのフロントバンパーやグリルを採用した「style Cb」も登場。クラシカルな内外装が特徴で、標準車とは異なる魅力を放つカスタマイズ車である。

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2015.12

限定車「GRMN」

GazooRacingが開発したコンプリートモデル「GRMN」が100台限定で登場。吸排気系チューニングに加え、エンジン内部パーツの低フリクション化によりエンジンレスポンスを向上。さらにクロスレシオ化された6速MT、樹脂製のウインドウなどを採用し、軽量化も実施された。

主要諸元
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2016.07

マイナーチェンジ

吸排気系の見直しにより6速MT車の最高出力を207ps、最大トルクを21.6kgmに向上。リヤピラーのスポット打点増し打ちによる剛性強化、足まわりのセッティングも変更された。さらに外観がリニューアルされて空力性能を高めたほか、室内は小径ステアリングが新たに採用されている。

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2016.11

限定車Solar Orange Limited」

「GT Limited」をベースとした最上級グレードが登場。高性能なブレンボ社製ブレーキ、専用デザインの17インチアルミホイール、さらにZF社製のザックスアブソーバーを装着するなど足まわりが強化され、しなやか走りを実現。ちなみにスバル BRZでは「GT」に相当するモデルである。

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2017.11

追加モデル「GR」

一昨年に販売された「GRMN」をもとに開発された高性能モデルが「GR」。ブレースを追加してボディ剛性を高めたほか、専用チューニングのSACHS製アブソーバー、「GRMN」と同じトルセンLSD、高性能ブレーキを搭載。室内には専用メーターやレカロ社製シートなどが装着される。

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2019.02

限定車British Green Limited」

「GT」をベースとした期間限定車が登場。エクステリアには専用色「ブリティッシュグリーン」を採用するほか、専用ホイールやブレンボ社製ブレーキなどがセットになったハイパフォーマンスパッケージが特別装備される。インテリアは、上質感を高める特別な加飾が施されている。

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2014.04

一部改良

ショックアブソーバーのフリクション特性を見直すなど、サスペンションをチューニングすることにより操縦安定性や乗り心地を向上させた。またこの改良で「GT」と「GT Limited」のカーボン調加飾を施したインパネの意匠が変更され、スポーツカーに相応しい室内に仕立てられている。

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2015.07

限定車「Yellow Limited」

「GT」をベースとした期間限定車が登場。専用外装色「サンライズイエロー」、黒の17インチホイールを採用したのが大きな特徴。さらに室内をブラック基調とし、シートやステアリングなどにイエローステッチがあしらわれたほか、本革/アルカンターラのシート表皮で質感を向上させた。

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2016.02

​一部改良

「GT」をベースとした「エアロパッケージ」が登場。前後バンパースポイラー、リヤスポイラー、サイドマッドガードなどが与えられたのが特徴。またこれらに加え、BBS社製鍛造アルミ、スポーツブレーキパッド、ザックスアブソーバーを装着した「エアロパッケージ FT」も設定された。

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2016.11

追加「High Performance Package」

「GT Limited」をベースとした最上級グレードが登場。高性能なブレンボ社製ブレーキ、専用デザインの17インチアルミホイール、さらにZF社製のザックスアブソーバーを装着するなど足まわりが強化され、しなやか走りを実現。ちなみにスバル BRZでは「GT」に相当するモデルである。

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2017.09

一部改良

ステアリングの支持剛性を強化したほか、サスのチューニングを見直すことでダイレクトなハンドリングを実現。また、サイドミラー、リヤスポイラー、アルミホイールをブラックで統一したほか、ブレンボ社製ブレーキを標準装備した「GT Limited Blackpackage」が新設定された。

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2018.07

追加モデル「GR SPORT」

GRシリーズのエントリーモデル「GRスポーツ」が追加された。専用デザインのフロントスポイラー、バンパーサイドフィン、アルミホイールで外観が差別化される。リヤサスメンバーにブレースを追加したほか、ブレンボ社製フロント4ポッド、リヤ2ポッドブレーキなどが与えられる。

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2020.03

限定車「Black Limited」

86台の限定車「ブラックリミテッド」を発表。「GT」をベースに、AE86型スプリンタートレノに設定された同名の特別仕様車を彷彿とさせる内外装が特徴。ブロンズ塗装の17インチ専用ホイール、ブレンボ社製ブレーキ、SACHSアブソーバーのほか、室内には専用ロゴが与えられる。

GARALLY

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