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NISSAN SKYLINE GT-R ( R32 )

日産 スカイライン GT-R(R32)

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生産期間

1989~1995

1st

グループA勝利のために復活したGT-R

 元号が昭和から平成へと変わった1989年は、国産スポーツカーの歴史にとって非常に重要な年と言われている。トヨタはミッドシップスポーツのMR2がフルモデルチェンジを受け、ホンダは次世代プレミアムスポーツのNSXを発表(翌年発売)、マツダはオープンスポーツの金字塔であるユーノスロードスターを発表したことで話題となった。そして日産といえば、60年代終盤から70年代初頭、モータースポーツで輝かしい実績を残したスカイラインGT-Rがリバイバルされて蘇り、90年代に大きく盛り上がった国産スポーツカーブームの大きな火付け役となった。
 8代目スカイライン(R32)が登場したのは1989年5月。先代にあたる7代目(R31)よりもボディをひと回り小型化され、見た目にもスポーティで躍動感漂うデザインが特徴だった。それをベースとしたGT-Rが登場したのは同年8月のこと。初代スカイラインGT-Rと同じく、新型もモータースポーツ(全日本ツーリングカー選手権)参戦を目的に開発され、グループA規格に合わせて排気量は2.6Lとされた。「RB26DETT」と呼ばれるこの直列6気筒DOHCツインターボエンジンは、最高出力が自主規制値の280psを発揮。さらに4WDの「アテーサE-TS」や4輪操舵の「スーパーハイキャス」の採用も話題となった。新機軸となる「アテーサE-TS」とは、車輪速度センサーにより前後トルクを0:100(後輪駆動)から50:50(4輪駆動)に可変させるもので、安定性とコーナーリング性能の両立を実現した。
 ラインアップは当初は標準の「GT-R」のみだったが、1990年には500台限定のグループAホモロげモデル「GT-R NISMO」が登場。1992年の改良では、ブレーキローターが大型化され、17インチBBS製ホイールを装着した「GT-R Vスペック」、1994年2月にはその進化型である「GT-R VスペックII」が発売された。そして1995年1月、ベース車であるスカイラインモデルチェンジに合わせ、次期型(R33)のスカイラインGT-Rが登場した。

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GENERATION

5代目 (1999年~2002年)

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99年に発売されたR34型は、エンジンにセラミック製タービンを採用し、最大トルク40.0kgmを実現。

4代目 (1995年~1999年)

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95年発売のR33型では、過給圧の上昇やバルブタイミングの見直しで最大トルクは37.5kgmとなった。

3代目 (1989年~1995年)

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グループA参戦に向けて開発されたR32型。2.6L 直6ターボを搭載し280ps、36.0kgmを実現する。

2代目 (1973年)

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1973年、C110型をベースとした2代目が登場。ハードトップをベースに先代と同様S20を搭載する。

初代 (1969年~1972年)

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1969年、S20型2.0L 直6を搭載した「GT-R」を追加。翌年には2ドアハードトップがベースとなった。

HISTORY

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1989.05

ニューモデル

スカイラインGT-Rが16年ぶりに復活した。R32スカイラインをベースに、アテーサE-TSと呼ばれる4WDを新採用。エンジンは、グループAの参戦を見越して専用設計された2.6L 直6ツインターボを搭載する。外観はワイドフェンダー化されたボディ、鍛造16インチホイールが特徴となる。

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1991.07

追加モデル「N1」

N1耐久レースへの参戦に向け、モータースポーツに特化させた「N1」が発表された。エンジンはベースのGT-Rと同じだが、ABSや快適装備を廃し、NISMO製ホイールやステアリング、大径化されたブレーキローターなどが与えられている。ボディカラーはクリスタルホワイトのみ。

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1993.02

追加モデル「V spec」

スカイライン GT-Rに、走りの装備を強化した「V spec」が設定された。ブレーキローター径は、フロントが324mm、リヤが300mmへと拡大されたほか、17インチサイズのBBS製ホイールを装着。同時にサスペンションのセッティングが見直され、アテーサE-TSも最適化されている。

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1990.02

限定車「NISMO」

1990年の全日本ツーリングカー選手権参戦に向けて500台のみ生産されたグループAのホモロゲ車両。セラミックタービンからメタルタービンに変更され、エキマニも専用品を採用。グリル上部にフードトップモールを与えて吸気流入量を増加。快適装備なども徹底的に省かれている。

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1991.08

一部改良

サイドインパクトビームが追加されたほか、ヘッドランプの大型化、クランクシャフト形状の変更、シリンダーブロックの補強などを実施。これにより車両重量は50kg増の1480kgとなった。「クリスタルホワイト」「スパークシルバーメタリック」「グレイッシュブルーパール」も設定。

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1994.02

追加モデル「V spec II」

全日本ツーリングカー選手権で4連覇を達成したことを記念し、「Vspec」の進化型である「Vspec II」が登場。タイヤを225/50R17から、より扁平率の高い245/45R17サイズに変更されたのがトピック。また、トランク上部に「Vspec II」のステッカーも装着される点が異なっている。

GARALLY

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